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Sony,長崎のCELL.B.E製造拠点を東芝に売却

ソニーとソニー・コンピュータエンタテインメントSCE),東芝は,マイクロプロセサ「Cell Broadband Engine」や画像処理LSI「RSX」などのLSIを生産する新会社を共同で設立する。出資比率は東芝が60%で,ソニーとSCEが20%ずつである。これに伴い,ソニーはソニーセミコンダクタ九州の長崎テクノロジーセンター内にある「Fab2」の300mmウエハー対応製造ラインを2008年3月末までに東芝に売却する(Tech-On!関連記事1,同2)。

ソニー,東芝へのCell製造ライン売却を正式発表 - 産業動向 - Tech-On!

お世話になった先生がSony時代に立ち上げに非常に尽力された工場が東芝に売却されることが正式決定ということで学生の立場ながら思うところは大きい。
簡単に言ってしまえば、PS時代から受け継いできたゲームに関する垂直統合モデルはこれで崩れてしまった、ということ。時代の流れを見誤ったといえばその通りかもしれないのだが、むしろこれほどの壮大なビジョンを掲げ、(傍目に見れば)壮大に失敗しても会社として持ちこたえられていることの方が賞賛に値するというか、巨大な会社なのだというか。

エンジニアとしてのキャリアという視点から考えれば、こういう運命の波のようなものに翻弄されることは当然なのだろうけれど、それでも何が技術の本質なのかということを一生懸命考えて波を掻き分けていかなければいけないのかな、なんて、そんなことを思う。