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最近読んだ本を何冊か

「A」「A2」などで有名な森達也がドキュメンタリーについて語った本。

ただひとつだけ、ドキュメンタリーに不可欠な要素は、作り手が作り手であることの自覚だ。覚悟と言い換えてもよい。当たり前のことに聞こえるかもしれない。でも実は、この覚悟が希薄な作品が多いのだ。

撮らないことには作品は成立しない。当たり前だ。そしてこの「撮る」という意思と行為が、ドキュメンタリーの本質だ。フィクションかノンフィクションかという明確な区分けは不可能だし、実は意味が無い。なぜなら「撮る」という作為は、事実に干渉し変成(フィクション化)させる。言い換えれば、現実をフィクショナライズする行為がドキュメンタリーなのだ

カメラが日常に介在するということは、対象に干渉することを意味する。微粒子は観測する行為そのもので大きな影響を受け、粒子としての本来の姿を決して現さないとする量子力学の基本原理と同じだ。

読書進化論?人はウェブで変わるのか。本はウェブに負けたのか? (小学館101新書)

読書進化論?人はウェブで変わるのか。本はウェブに負けたのか? (小学館101新書)

これは読む価値無しでしょ。

科学する麻雀 (講談社現代新書)

科学する麻雀 (講談社現代新書)

途中の数式を読み飛ばしても内容としてはわかる。統計的に麻雀をみたらどうなるか、という本。裏スジの危険度はそうでもないとか、手代わりを狙うべきor即リーとか、ダマ悪形と良形リーチはどっちが出やすいとかを(統計的に)明らかにしてくれるのはへーという感じがする。読んでおいて損は無いと思う。