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リノベーション前提の物件選びで気を付けたい、壁式構造とラーメン構造の違い

photo by Chris Halderman

リノベーション前提で考えるとき、目をつけた物件が壁式構造かラーメン構造化を把握しておくことは結構重要だと思います。構造がどちらであるかによって、リノベーションのコンセプト自体も結構変わってくるからです。

壁式構造とラーメン構造の違い

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出典:http://www.shinnihon-house.com/corporation/mansion_reform01.html

上記のように、壁式構造は壁で建物を支える構造になっているため、取り払うことが出来ない壁(構造壁)が存在します。一方ラーメン構造の場合梁で建物を支える構造になっているため、大抵の壁は取り払うことが可能です。

つまり、最近はやりの壁を取り払って空間をワンルーム的に使いたいと考えている場合は、ラーメン構造の物件を購入する方が希望が叶いやすいと考えられます。

図面での判別方法

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出典:建築構造の特長 - 土地活用の東建コーポレーション

当然専門知識のある設計士の方や仲介業者と物件を見学に行けば構造がいずれかは分かるのですが、図面(いわゆる間取り図)から簡易的に読み取る方法もあります。上の図のように、部屋と部屋を区切る壁に沿って出っ張りがある物件はラーメン構造、無い場合は壁式構造の場合が多いです。

壁式構造は比較的低層(5階以下)の建物に適応することが出来るため、高層マンションはほぼ例外なくラーメン構造です。

逆に、第一種低層住居専用地域のように建物の高さ制限が厳しい地域に立地するマンションは壁式構造のものが多いように思います。

うちも壁式構造だったので、リビング-寝室間の壁や、寝室-廊下間の壁など主要な壁は構造壁になっており取り外すことが出来ませんでした。

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現リビングを3分割していた壁は取り払うことが出来ました。

まぁ壁式物件はリノベーションの自由度が落ちるということは一般的にはそうだと思うのですが、プラン次第で広さを感じられるようにすることは出来ると思いますし、壁式構造の方が構造上地震などに対して耐性があるということも言われているので、必ずしもラーメン構造を選ぶ必要は無いと思います。これについても中古マンションは数限りなくあるので、自分のプランに合ったものを選択することが大事なのではないでしょうか。