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サバイバルと競争

「サバイバル」と「競争」を同じもののように使い、読む側も同じことのように受け取っている事が、混乱を生んでいるのではないでしょうか。それらは違うものです。競争の無いサバイバルもあります。「時代の変化」に対してサバイバルが必要だというなら、全員が変化に適応すれば全員が生き残れますが、「競争」が必要だというなら話は違います。競争は「負ける(死ぬ)人」が出る事を前提としています。それは「不足している」何かを奪い合うという事態が生じているということです。そういう状態は、努力だけでは解決することができません。むしろ、個々人の「努力」が事態を悪化させる原因にもなりかねません。競争力が必要だと言う時、そういった背景にも目を向けないと、単なる弱者叩きになりかねない、ということだと思います。

サバイバルという言葉が嫌いなら使わないで話そうか - My Life Between Silicon Valley and Japan

梅田望夫の言うことにそれは強者の論理だ、って脊髄反射してしまう人はこれが問題だったんじゃないかな。僕もサバイバルと競争をほとんど同義のものとして捉えてたんだけどなー。ただ現実社会は今も未来も「不足している」状態が続いていくと思うし、そう仮定していかなければ実際にサバイブしていけないんじゃないかと思う。